Blog

2015/12/22 23:56

予算づくりをしていた今年の夏に思い描いていたのは、一年かけて真室川の『スポーツツーリズム構想』を創り、それを受けて2017年に冬イベントを立ち上げ開催するという、少々息の長い計画でした。


しかしいざ蓋を開けてみると、冬の観光イベントを各地域で開催したいという山形県の意向や地方創生の国からの風もあったからか、役場上層部の判断は今冬の開催でした!

かんじきを履いて雪原をラン&ウォークする「かんじきマラソン」のような遊びの要素を加えたスポーツイベントを、チームでアイデアを出し合って創作しようと考えていた私たちは、あわてて講師としてお招きしたい専門家のスケジュールをおさえ、町内諸団体と調整して「準備委員会」を立ち上げたうえで研修会や定例会を設定しました。

お招きしたのは、乞われるかたちで今年東京から香川県高松市に移住された、Spinto代表の桑村美奈子氏。
都内のスポーツイベント関連会社に勤めながら、スポーツイベント「四国お遍路ゲイン」を高松市で企画実施するなど、スポーツによる地域活性をテーマに活躍されている方です。

大会だけでなくスポーツそのものをも創るというメンバーの誰もが経験したことのないこのミッションを、桑村氏のナビゲーションのもと、私たちはまず地域のあるもの探しから始めることにしました。
「真室川の冬の楽しみはなんだろう?」「真室川のすべてを紙一枚で表現しよう」など、足もとを見つめ直す作業でした。


2回目の研修会では、「スポーツ(雪に関係しなくてもよい・やってるものや好きなもの)」と「観光素材」をメンバーが出し合い、それらを掛け合わせる形で競技の骨子を創っていきました。
途中「昔はね、、、」と昔の雪との付き合い方について話してくれるメンバーもいて、そこからヒントを得たこともありました。



桑村氏が不在の定例会でも、大会の目標設定などワークショップスタイルの会議を行っています。

時間ばかりかかり前進したかどうかさえも分からず、正直メンバーの意気が下がった時期もありました。

行政が「これをしたいから協力をお願いします」と要請するかたちで進めれば、もっと簡単に素早くことが進むのは分かっていたのですが、私たちはあえてその道を進みませんでした。

理由はいくつかあるのですが、ここでは、関わる人達が「自分たちのイベント」として愛着を持って進めてもらいたいと願ったからとだけ書くにとどめます。

そして、きっとそのように進んでいるという感触があります。


私たちのイベント、僕らの手づくりのホワイトアスロンを是非楽しんでいってください。
(梶村勢至)