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2016/01/29 22:41

Q.踏み俵リレーの「踏み俵」って何ですか?

A.ふみだわら。昔、積雪の多い地方で、雪の上を踏んで道を作るのに用いた履物。

 藁製の俵に取っ手をつけたもの。昭和50年ごろまで使われていた地域もある。
 降り続ける雪を踏み固めているうちにだんだん道が高くなるため、2階に冬用の
 出入り口を設ける家もあった。

ホワイトアスロンで使用する「踏み俵」はただ今、
真室川の藁細工名人、栗田政次さんが
急ピッチで手づくりしてくださってます!



自動車がない時代(+とても高価なものだった時代)は、
人々の往来は除雪ではなく圧雪でつくった道によって
支えられていました。

除雪よりは体力を要しないため、理にかなった克雪方法だったのだと思います。

しかし、1軒でも「雪踏み」をしないと集落全体の交通が滞ってしまうため、
相当なプレッシャーや、「雪踏みしないといけない」という義務感が
あったのではないかとも想像できます。

けれど、政次さんに造っていただいた試作品を見かけた方々が
「懐かしい!」と手に取っていくのを見ていると、
決して悲愴なだけの記憶にはとどまらない存在だったのだなと
気づかされます。

昔、実際に踏み俵を使っていたという記憶が残っている真室川。
かつての暮らしのことを知っている方の言葉に
もっと耳を傾けなければと感じる場面が増えました。
(梶村)